NOWAVE 芸術映画 VODプラットフォーム

2015年夏に誕生した、フランス発の藝術映画専門ビデオ・オン・ディマンドのプラットフォーム、NOWAVE。大手のサービスでは見つからない、しかし心に深く残る芸術、独立系の映画を提供している。毎月、映画界の専門家が選んだ作品を新たに配信。映画雑誌にあるような批評を読みながら作品が楽しめる仕組みだ。

プラットフォームを立ち上げたのは、ベランジェール・ダストラック氏。エジプトで映画プロデューサーの仕事をしていたが、同国の混乱もあり、数年前にフランスへ帰国。映画館に足を運ぶと、後ろから見える観客の頭はほとんど白髪だった。映画大国のフランスでも、大手配給会社の娯楽映画に押され、芸術映画の観客数が先細り。映画の将来に危機感を覚えた。

 


ビジネスモデルは極めてシンプル。月に7.99€(1,000円弱)で会員登録をすれば、毎月、新たなテーマに沿って選ばれた映画が4本提供され、映画専門家による解説が読める。また、過去に配信された作品を見ることも可能。短編作品やドキュメンタリーも提案する。今後は提供する映画の本数も増やしていく予定だ。映像の版権者からは、レベニューシェアをベースに作品を提供してもらっている。

  

NOWAVEは、とりわけ、若年層に的を絞る。これからも、人の心を揺さぶり、人生に思慮を促す映画が作られるためには、若者たちの中に、芸術映画を見る文化を根付かせる必要があると考えるからだ。そのために、ソーシャルネットワークを駆使しつつ、映画場や劇場でのイベントとタイアップするなどの試みも重ねる。フランス国立映画センター、CNC(Centre national du cinéma et de l'image animée)とも協力関係を築いた。

  

一方、プラットフォームの国際化もNOWAVEの重要な方針の一つ。ダストラック氏にとって映画の魅力は、人々が共通に抱え、あるいは対峙しているテーマについて、多様な叙事のかたち(Narative) で表現されるのを発見し、共感を深めることにある。日本映画も含め、様々な国の映画を紹介して行く予定だ。


また、現在は、フランスと英国の二か所でプラットフォームを持っているが、現在、中東、北アフリカ地域での開設も準備中。欧州のフランス語圏においてもプラットフォームを広げていく計画である。

 

source : http://www.cineuropa.org/it.aspx?t=interview&l=en&did=325484

interview: 2017/04/11, in Toulouse